shigeki fujishiro

使い手に馴染み、空間に馴染む、空気のようなプロダクト

プロダクトデザイナー 藤城成貴

 彼の作品である多機能カゴ“knot”や、モビール“FRAMES”などを見ても、ただ主張するだけのものとは少し違うことがわかる。完成されたデザインであるにも関わらず、使い手に用途や飾る場所をゆだねられる柔軟性を持っているのだ。
「モビールの形状については、最初、八角形や丸形なども考えました。しかしそうなると、恐らく合わない部屋も出てくるだろう、と。結局、どんな部屋に置いてもしっくりくるプロダクトが、いつまでも愛されるはずなんです」
 彼の作るプロダクトは、使い手に馴染み、空間に馴染む空気のような存在と言えるかもしれない。「多機能カゴに子どものおもちゃを入れていたり、モビールを家のいいところに下げていたりと、プロダクトがその空間に活かされているのを見るとやっぱり嬉しい」という彼の言葉からも、その様子がありありと伝わってくるのである。

【profile】

ふじしろ・しげき

1974年東京生まれ。和光大学経済学部卒業後、桑沢デザイン研究所夜間部を卒業。1998年より株式会社イデーに入社、定番商品及び、特注家具をデザインする。2005年に退社し、shigeki fujishiro designとして個人でデザイン活動を行っている。スペインのプロダクトメーカーRS Barcelona、プライウッドメーカーSAITO WOOD のディレクター、デザイナー契約。またHermès Petit hとデザイン契約している。「gula 」第1回キッズデザイン賞受賞。第21回桑沢賞受賞。

credit

Photograph : Takehiro Goto

Edit : Satoko Nakano

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