Cocktail Party at SHIMOKITAZAWA
Cocktail Party at SHIMOKITAZAWA
六本木、代官山、下北沢の3つのエリアで開催された東京物産展のデザイン・イベント。
今回は下北沢の会場で行われたカクテルパーティーの様子をレポートします。
下北沢の会場は小田急線下北沢駅の地下化によってできた駅前のスペースを“MARKET”というテーマで演出。雑貨や家具、食器などクリエイターから生み出されたプロトタイプが展示され、一部販売も実施。この下北沢会場をディレクションしたのは、建築家であるアラキ+ササキアーキテクツの荒木源希氏(http://arakisasaki.com/)。
「今回のブースのイメージはデザイン事務所に置かれている、A型のウッドスタンド。そのスタンドの上にプロトタイプを置いたりして、デザインを確認する、デザイン事務所ではよく見るアイテムです。それを下北沢の駅前に展開できたら面白いと思い、大きなサイズのウッドスタンドを作るイメージで制作しました。工期や設営期間が短かかったのもあって、工房で制作してから現地で設置する、というスケジュールにもこのデザインはぴったりでした。」ぞれぞれのクリエイターのブースがひとつのスタンドになっている会場は、ちょっとした迷路のような作り。「各ブースの配置は、あえてぱっと見て見通せないけど、奥行きがある感じにしました。」
「この下北沢の会場を作るにあたり、ご協力いただいた下北沢の商店街の方とお話をしたところ、今後は街の緑化に力を入れたい、ということだったので、植栽も合わせて設置しています。グリーンとウッドの相性もいいし、このイベントが終わったあとも、グリーンはこの場所にそのまま残して使っていただくことにしています。また、今回制作したウッドスタンド型ブースも持ち帰って事務所で使おうかと計画中です。」
場所柄、買い物ついでの地元の来場者も多く、出展作品や無煙たばこ-ZERO STYLE(※)用ホルダー-などを暮らしの道具を選ぶ視点で吟味し、さながら、“マーケット”のような風景が繰り広げられました。「新しいデザイン・イベントの在り方を呈した」と参加デザイナーからも好評でした。
※ZERO STYLEは日本たばこ産業(株)の登録商標です。
Credit
Photograph : Makoto Kujiraoka
Edit : Satoko Kunie